2010/11/14 (Sun)17:04
波に飲まれて僅かな深さであっても天地を逸することがある。
浮力で相殺された重力は十分にそれを教えてはくれない。
爆音とも言うべき空気を孕んだ水流の音に翻弄されたりしながら
僕らはようやく水面に射す光を求める。
人の集い暮らすところに
それまでとは明らかに違う冷たい意識のようなものがくるぶしの辺りを流れていることがある。
息苦しさが壁を数センチ狭くしていることがある。
なにか意識が流れて行く先には光があって
堪えていた深呼吸をするように光に向かってシャッターを切ってしまう。
流れもなくすべてが滞る完全に光の届かぬ深度に住まう者はいない。
浮力で相殺された重力は十分にそれを教えてはくれない。
爆音とも言うべき空気を孕んだ水流の音に翻弄されたりしながら
僕らはようやく水面に射す光を求める。
人の集い暮らすところに
それまでとは明らかに違う冷たい意識のようなものがくるぶしの辺りを流れていることがある。
息苦しさが壁を数センチ狭くしていることがある。
なにか意識が流れて行く先には光があって
堪えていた深呼吸をするように光に向かってシャッターを切ってしまう。
流れもなくすべてが滞る完全に光の届かぬ深度に住まう者はいない。
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2010/10/19 (Tue)22:59
深夜眠りから覚めて、また眠りに落ちる。
朝、目覚めて混濁した記憶が頭をよぎると、
その景色が夢だったのか現実だったのか、
どちらにしてもあまりに曖昧でリアリティも感じられなくて、
思い出せる景色はまるで目蓋の隙間から覗いているかのように、
上下がぼんやりとトリミングされているような気がする。
子供の頃に遊んだ、だるまさんがころんだ、のように、
瞬きの間だけ、僕には知ることの出来ない何かが起こっているように思えたりすることがある。
そんな曖昧な感触や景色を、
ほんの束の間の何かを、
撮れたらいい、とよく考える。
朝、目覚めて混濁した記憶が頭をよぎると、
その景色が夢だったのか現実だったのか、
どちらにしてもあまりに曖昧でリアリティも感じられなくて、
思い出せる景色はまるで目蓋の隙間から覗いているかのように、
上下がぼんやりとトリミングされているような気がする。
子供の頃に遊んだ、だるまさんがころんだ、のように、
瞬きの間だけ、僕には知ることの出来ない何かが起こっているように思えたりすることがある。
そんな曖昧な感触や景色を、
ほんの束の間の何かを、
撮れたらいい、とよく考える。